業務のデジタル化支援

テレワーク対応を機に、社内IT環境の見直しと効率化を目指して

COMPANY PROFILE

会社名
有限会社岸本工業
担当者名
須藤祐子様
事業内容
製造業(プラスチック・アクリル等の精密加工など)
サイトURL
https://kishimotokogyo.co.jp/
業務改善プランナー
新沼孝徳

課題

社内には社内情報システム専任担当がおらず、社内IT環境の管理運用体制には不十分な状況であった中、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴いテレワークへの対応が求められました。技術部門は製造業務等の現場業務もあるため全社員をテレワークに移行することはできないものの、営業担当のモバイルワークや事務担当の在宅勤務といったテレワーク実施環境を整備すると共に、安定的かつ最適化されたIT環境の運用を実現する為に、相談出来るパートナーが必要でした。

支援内容

  1. 外出先での仕事(モバイルワーク)や在宅勤務が行えるIT環境および社内規定の整備
  2. セキュリティ対応も含めた社内システムの最適化の方向性決定

取組内容詳細

1. 外出先での仕事や在宅勤務が行えるIT環境および社内規定の整備

直近で解決すべき課題は「社外から社内のファイルサーバーに保存しているファイルにアクセスできる環境」を構築することでした。営業や役員はこれまで社内で資料の作成・閲覧をしており、社外で参照が必要になった場合にも、帰社してから対応せざるを得ない状況でした。
社外での業務を実現する方式として「社内PCをリモート操作する方法」「オンラインストレージを導入する方法」「PC端末に保存することを許容し運用ルールを徹底する方法」の3つを提案し、社内で検討してもらい、規模や導入の容易性、他のIT環境の課題や将来の方向性から、まずは「社内PCをリモート操作する方法」を選択することになりました。
また、社外からの接続、持出しPC端末の運用もあることから、テレワーク規定の策定だけでなく、IT機器や情報システム利用に係る社内ルールも策定することを助言し、社内で行っていただくことになりました。

2. セキュリティ対応も含めた社内システムの最適化の方向性づくり

社内のIT環境では、メールボックスの容量不足や、オフィスソフトのバージョンが混在していること、OSやソフトウェアのアップデートを含めたPC端末の管理が従業員個人になっていることなど、多岐にわたる課題があることもわかりました。前述のメールやソフトウェアの課題は統合オフィススイート、PC管理の課題は資産管理ソフトウェアや運用ルールなど、様々な解決手法が考えられます。課題の関連性や先のモバイルワークも含めた働き方改革および最適化を見据えると、フェーズを分けて対応を計画する必要があり、今回は即対応と中期的な対応という軸で今後のIT環境の方向性について整理しました。

結果

ご支援によりテレワーク導入に係る疑問や懸念を解消し、現在の整理と将来の方向性を具体化することができました。また、東京都の制度「はじめてテレワーク(テレワーク導入促進整備補助金)」を活用して、リモート操作ツールの導入を行いました。

コンサルタントの所感

今回ご面談させていただいたご担当の方は以前プログラマーとしてIT業界にいた経験をお持ちで、故にシステム面と業務面の双方から悩みを抱えていらっしゃいましたが、社内情報システムの視点や情報を持つ相談相手が身近にいなかったことから、今回ご支援の機会となりました。想いや現状・未来のことを一度テーブルに広げ、整理することで方向付けや不安解消に繋がったと喜んでいただけたことは大変嬉しく感じています。
企業においては情報システム担当者がいない、もしくは兼務になっていることが多く、「気軽に有識者に相談したい」というニーズも多いと感じており、このような相談役(アドバイザー)のような対応から、非常勤の情報システム担当者的な対応まで、Rebootでは対応することが可能だと感じました。
(対応者:新沼孝徳)